
Photo by Junichiro Matsuo
講師ご挨拶
こんにちは!ギター教室講師の坂場圭介です。この度は私のホームページを訪れてくださり、ありがとうございます。
このページでは、ご挨拶にかえてクラシックギターという楽器と、当教室の指導方針について簡単にご紹介いたします。
私のギター教室は東京都世田谷区に二つあり、一つは中町教室。東急大井町線の上野毛駅から徒歩8分の場所にあるこの教室では、もう15年ほど教えています。
もう一つは2024年6月にオープンした深沢教室。こちらは東急田園都市線の桜新町駅からやはり徒歩8分ほどの場所にあります。ピアノ教室と併設する形で作ったこの教室にはいつも多くの生徒さんたちが出入りしています。
●どのギターを教えているの?
さて、教室を初めて訪れた方から決まってご質問いただくのは、「ギターと言っても色々あると思うのですが、この教室ではどのギターを教えているのですか?」というものです。
結論から言えば、私がメインで教えているのは「クラシックギター」です(ご要望があれば、その他の種類のギターもレッスンします)。
ポピュラー音楽やロック音楽でよく使われるギターは「アコースティックギター(アコギ)」や「エレクトリックギター(エレキ)」といった種類のギターで、これらはスチール製の弦が張ってあるのが特徴です。
それに対して、クラシックギターにはナイロン製の弦が張ってあり、独特の優しい、人の琴線に触れる音が出ます。また、アコギやエレキが他の楽器とアンサンブルをするのに使われ、アンプで音を増幅して発音するのに対し、クラシックギターは主として独奏に使われ、電気的な処理を一切しないのも異なる点です。
このように、クラシックギターには「ナイロン弦の優しい音が出る」「一人でメロディと伴奏を同時に弾く」「生の音で勝負する」といった特徴があります。
このことから、クラシックギターは色々な種類のギターの「基本」として知られ、多くの人に学ばれています。クラシックギターを学んでから、アコギやエレキに転向することも可能ですし、実際そういうプロギタリストも大勢います(一般に、逆は難しいと言われています)。
●クラシックギターは難しい?
「クラシックギターは難しそう、私でも楽しめますか?」というのもよくある質問です。特に、子供の頃に別の楽器を習っていて挫折したとか、学校の音楽の授業についていけなかったとか、そういう嫌な思い出がある方にとって、ギターレッスンを始めることには不安があると思います。
しかし、クラシックギターの音は大変美しく、たとえ初心者がポーンと一音鳴らしただけでも、心の癒されるような音がして嬉しいものです。まして、ちょっとした旋律が弾けたときや、そこに簡単な伴奏を入れられたときの喜びときたら、何物にも代えられないと言えます。
他の楽器と同じくクラシックギターも奥が深い楽器ではありますが、最も初歩の段階から喜びがある、そういう楽器でもあります。
そのようなわけで、クラシックギターは魅力があり、誰でもその魅力にアクセスすることができる楽器です。
同時に、クラシックギターは様々なテクニックを駆使する楽器でもあります。こうした様々なテクニックについて、「私なんかがマスターできるだろうか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
一見複雑に見える技術も、バラバラに分解してみると単純な技術の集まりであることに気が付きます。ですから、大事なことは基本技術です。
ギターにおける基本の動作や仕組みをきちんと理解し、練習を積む。これがギターをマスターしようとする時の重要なポイントです。
当教室では、こうした基本技術をゆっくり、段階を追って説明していきます。私は、「神秘的な説明」や「教師の演奏を見て盗む」式のレッスンを避け、誰もが分かるように、論理的に、丁寧に説明したいと考えています。
また、ある練習課題から次の練習課題に進む際に、突然難しくなることが出来るだけ少なくなるように、難易度のステップを小さくしたいとも考えています。これは子供の生徒さんのれっすんでも、大人の生徒さんのレッスンでも気を付けるようにしています。
こうして、基本をゆっくり着実に積み重ねていけば、誰でもかなりの程度まで楽器をマスターできるでしょう。
●楽譜が読めないんだけど…
これも良くある質問、というか入門者の方が決まってお持ちの不安のタネです。しかし、全く心配いりません。楽譜を読めるようになるのに必要なのは、ちょっとしたコツと練習だけです。入門してから半年くらいで、皆さんほぼ問題なく楽譜を読むことに慣れ、違和感なく付き合えるようになります。
●発表会などはあるの?
ところで、このようにして身につけた技術や読譜力も、人前で発揮できなければ「宝の持ち腐れ」になってしまいます。音楽というものは、人前で演奏して初めて完結する営みという側面もあります。
とはいえ、誰もが初心者の頃から人前で立派に演奏できるわけではありません。人前で弾くためにも練習が必要です。
そこで、私の教室では年2回ほど近場のホールを借りて、「ギター弾きあい会」を行っています。この会はいわゆる発表会よりはもう少しくだけた感じを目指しており、普段着で出演してよく、間違ってもオッケー!という会です。もちろん強制ではありませんので、出演したくない方は出なくても大丈夫です。
●おわりに
ここまでクラシックギターの魅力、そしてレッスンや発表会の主旨について説明して参りました。
楽器を学び始めるに当たって重要なことは、皆さんの心の中に生じた「音楽をしたい、ギターを弾きたい!」という衝動です。その衝動をいつまでも忘れずに大切にしていただければ、きっとどんな難しいことでもクリアし、やがてギターを本格的に楽しむことができると思います。
皆さんとギターを通じてご縁がありますように!
坂場圭介(ギター教室講師)